「仁尾酢」醸造元

弊社商品は、280年前から受け継がれた菌のアルコール発酵による伝統製法で醸造しております。

通常時は、仕込み日から、発酵・熟成の工程を経て約１年後にビン詰、出荷となりますが、現在、以下の理由により、仕込み日からの期間が短い状態での出荷が続いております。

➀令和元年末からのコロナ渦により、醸造用アルコ－ルの使用数量制限を受け、出荷量に見合った量の仕込みが出来ませんでした。

②令和５年に仕込み用杉樽の箍（たが）が外れ、商品の流出がございました（アルコ－ル事業法第９条第３項の規定により四国経済産業省宛に亡失報告書を提出済）。仕込み桶の箍（たが）の修繕などに期間を要し、出荷量に見合った量の仕込みが出来ませんでした。

③令和６年６月末にNHKの全国放送「小さな旅」で仁尾町が紹介されました。番組の中で当社の醸造蔵と商品が紹介され、全国（北海道から沖縄まで）各地から通販での注文が想定を超える量（出荷量が、１年前に想定した仕込み量を超えた量）ありました。又、今年５月４日に再放送があり、ネットでの通販を休止して対応しましたが、電話注文での地方発送と三豊市ふるさと納税返礼品数が想定を超える量（出荷量が、１年前に想定した仕込み量を超えた量）ありました。

以上、「コロナ渦による醸造用アルコ－ルの使用制限」「仕込み用杉樽の箍（たが）の外れによる商品の流出」「NHKの全国放送」の影響で、出荷量に見合った量の仕込みが出来ておらず、仕込み日からの期間が短く濁りのある商品での出荷が続いております。

商品本来の味わい・香り・成分などは、変わりありません。

ろ過工程では、杉樽の木くずなどは取り省けますが、醸造酢特有の濁りは、取れません。濁りのない澄んだ商品にするには期間を置くしかありません。

濁りのある商品は、日数を経ると澄んできますが、ビンの底に醸造酢特有の濁りが沈みます。見た目はよくありませんが、醸造酢本来の成分であり衛生上問題はございません。

商品の濁り及び沈殿についてご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません。

仕込み量を増やし、対応を急いでおりますが、醪（もろみ）醸造の免許（酒税法第47条第１項、酒税法施工令第53条第３項・第53条第5項の規定により観音寺税務署に申告済）が２年に１度（２年間使用する醪を１度に仕込む）のため、年間の仕込み量を大幅に増やすことはできませんので、今後もしばらくの間、仕込み日からの期間が短く、濁りのある商品や底に醸造酢特有の濁り成分が沈んだ状態での出荷となる見込みです。

商品の特性をご理解の上お許しをいただき、今後とも弊社製品へのご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。